日銀内で利上げペースの加速を求める声が強まり、9月の追加利上げ観測が市場で高まっている。主な意見の場でタカ派傾向が顕在化し、物価押し上げ要因と政治的影響が論点となっている。
日銀は7月の金融政策決定会合で、利上げペースを速めるべきとの意見が複数出たことを公表した。少なくとも審議委員の3人が市場の想定より速いペースを想定すべきだと指摘し、待つリスクは限界的ではないとの見解も示された。これにより、9月にも追加利上げが実施されるとの市場観測が強まっている。
長期金利は上昇基調が続き、10年物国債の利回りは2.805%まで上昇した。東京都区部のコアCPIは2カ月連続の加速で1.9%となり、インフレ圧力を示唆している。植田和男総裁は、1%の政策金利を維持したうえで緩和的な金融環境が続く場合は利上げペースを速める可能性を示唆した。
日銀と政権の関係にも緊張が生じている。高市早苗首相率いる政権は国債利回りの上昇を抑制するよう求め、財政政策と金融政策の間の摩擦が債券市場に影響を与える可能性がある。今後は来月の講演や9月18~19日の会合を控え、政策運用の方向性が注目される。