外国為替市場で円安が急速に進行し、一時1ドル158円台へ到達した。日銀のレートチェックは介入警戒を生んだが、円安トレンドを止めるには至らなかった。
外国為替市場では円安が急速に進行し、1ドルに対する円相場が158円台前半へ一時落ち込んだ。市場関係者は米国の金利動向と日米の金融政策の差を背景に、円を売る動きが優勢になったとみている。
米国側では直近の経済指標が市場予想を上回り、FRBが年内に追加利上げを実施する可能性が高まったとの見方が広がり、ドルを買う動きが強まった。これにより円売りが加速する局面が続いた。
日本側の要因として日銀が政策金利を1.25%程度へ引き上げる判断を公表したが、政策委員の2票の反対が判明し内部対立の様相が市場に伝わった。記者会見での今後の利上げペースの示唆不足も、積極的な円高の材料とはならなかった。
債券市場では米長期金利が約5.1%台へ上昇し、日本の10年国債利回りも約3.055%へ上昇するなど、金利差を背景とした円安圧力が継続している。加えて政府・日銀による実際の介入を巡る警戒感が高まる中、レートチェックの実施で一時的な円高への反転が見られたものの、根本的な円売り圧力の転換には至っていない。