7月の生産者物価は前年同月比7.2%の上昇を維持し、輸入コストの高止まりが物価全体へ波及する懸念が強まった。市場は日銀の9月利上げ観測を一段と強く織り込み始めた。
日本銀行が13日に公表した7月の生産者物価指数(PPI)は前年比7.2%の上昇となり、前月比は0.1%の微増にとどまった。市場予想の7.4%にはわずかに届かなかったものの、6月改定値の7.3%とほぼ同水準を保った。
円建て輸入物価指数は7月に前年比で29.1%上昇し、6月改定値の30.1%から減速したものの、依然として高水準を維持している。輸入コストの急騰が卸売物価を押し上げ、生産連鎖を通じて物価全体へ波及するとみられる。
今回のデータ発表を受け、市場は日銀が9月に利上げを開始するとの観測を強め、金利先物市場ではその確率が5割を超える評価が広がっている。日銀の政策判断には円相場の動向も影響を与えるとの見方が多い。
アナリストは日銀の9月利上げがある場合でもペースは緩やかで慎重になると予想しており、欧米主要中央銀行との政策比較の中で、日本は引き締め方向へ進むかどうかを見極める局面だと指摘している。