ローランド株式会社は海外売上比率が高い中、MIDI規格の主導やV-LINKなどの技術革新を通じて成長戦略を展開してきた。クラウドを軸とした事業拡大とDW社との協業による新製品開発が特徴で、直営店の出店など販売網の強化も進めている。
ローランドは総合電子楽器メーカーとして、幅広い製品群を展開している。海外売上が全体の約90%を占めるとされ、世界各国の楽器店を中心にグローバルに展開する一方、直営店の設置やストアインストアを活用する販売戦略を取っている。
1980年代以降の歴史では、MIDI規格の共同制定や後継規格V-LINKの開発によって楽器表現の幅を広げ、市場全体の成長へ寄与してきた。1997年には世界初のメッシュ・ヘッド搭載電子ドラムVドラムTD-10Kを発売するなど、革新製品の開発を継続している。
2008年のリーマンショック後には事業再編を進め、2014年にMBOで上場を廃止し、2020年12月に再上場を果たした。2024年には代表取締役社長CEOに蓑輪雅弘氏が就任し、7代目の社長として経営を担っている。
製造と開発の強化を進める中、DW社を2022年に買収。共同開発でコンバーチブルドラムDWeを発売し、アコースティックと電子の双方に対応できる新しいカテゴリを推進している。Roland Cloudを核とするRoland Platformの拡充も進んでいる。