今週の日米株式市場は先週の急落から落ち着きを取り戻しつつも方向感は乏しい。ワイコフ理論の考え方を解説し、大口投資家の思惑を読み解く視点を紹介する。
今週21日までの日米株式市場は急落で慌ただしかった動きから、落ち着きを取り戻しつつある印象だが、方向感は依然として不透明である。中東情勢への懸念や来週の日米金融政策イベント、米ハイパースケーラー決算を控え、手探りの展開が続いている。図1と図2の比較を用いて国内外の相場動向を整理している。
ワイコフ理論は、株価の動きを「アキュムレーション(底値圏)」「マークアップ(上昇局面)」「ディストリビューション(天井圏)」「マークダウン(下落局面)」の4局面に分ける分析手法である。天井や底を見極める難しさから、転換点の判断にはこの理論の理解が役立つと説明されている。
理論の核心は、チャート形状だけでなく大口機関投資家の投資行動や思惑を読み解く点にあり、ダウ理論やエリオット波動論など他の手法と比べて難解さがある点が指摘されている。ワイコフ理論を用いると、相場の転換点や転換局面での動きをより理解しやすくなる可能性があるとされる。
現状分析として、ナスダック総合指数の動きや今後の相場展開について、来週のヤマ場がどのような影響を及ぼすかに焦点が当てられている。具体的な予測は示されず、今後の展開は引き続き手掛かり待ちである。