5年間、既存店売上は前年を下回った月がなく、10月14日の中間決算を前に上方修正と増配を発表したトレジャー・ファクトリーだが、株価は約2割下落。今後の注目点は仕入れと在庫の動きがどう影響するかである。
トレジャー・ファクトリーは60か月連続で既存店売上高が前年同月を上回る状況が続いている。多様な業態とデータに基づく一点物の値付けで、景気や流行の変動にも耐える構造が特徴だ。
2026年7月に業績予想と配当予想をともに引き上げたにもかかわらず、株価は同月上旬の高値から約2割下落。背景には上方修正のサプライズ感の薄さ、6月における既存店伸びの小幅化、8月の子会社での個人情報漏えい、そして中期計画で営業利益率がやや低下すると見られていることへの警戒がある。
今後の成長を左右する要素として、仕入れ力と売り切る力を中心に、出店計画、人材確保、在庫管理、既存店の伸びの相乗効果が重要になるとの整理が示されている。下期の費用計画にも注視が必要だ。