日本製紙は木質由来の極細繊維CNFを混ぜた樹脂を3Dプリンター粉末材として採用したと発表。従来材料と同等の強度を保ちつつ約17%の軽量化を実現するとしている。
日本製紙は木質由来の極細繊維セルロースナノファイバーCNFを混ぜた樹脂を、産業用3Dプリンター向けの粉末材料として採用したと発表した。CNFは木の主成分であるセルロースをナノサイズに解きほぐして作られ、リサイクル性が高い点が特徴とされる。
CNFを樹脂に混ぜることで、ガラスなど従来の補強材料と同じ強度を保ちながら製品の軽量化を図れるという。具体的な量産体制として富士工場(静岡県富士市)で年間50トン以上のCNF強化樹脂を生産している。
同日、ヤマハ発動機は27年の新モデルとして販売する水上オートバイの外装部材にCNF強化樹脂を採用したと発表した。従来モデルのエンジン部品にも使われていた CNFの適用範囲が拡大し、耐水性と強度の高さが注目されている。
CNFを用いた次世代素材は自動車や産業機械といった分野で商用化が進んでおり、CNF強化樹脂の用途拡大が期待されている。今回の発表はCNFの実用化の進展を示すものとして位置づけられる。