日米首脳が円安を問題視したと伝わり、円相場は一時的に反発した後、再び動意づく。財務当局の発言を背景に介入警戒感が高まりつつ、今後の為替の行方が注目されている。
先週の日米首脳会談で円安への懸念が示されたとの報道を受け、片山さつき財務相はオンライン協議後に「日米首脳会談でも議論があった円の過小評価は問題である」と語り、ベッセント米財務長官も「強い円が望ましい」との見解を伝えた。これによりドル円は159円台から約2円円高へ動いた後、再び157円台後半へ戻る場面があった。
その後の発言で三村淳財務官は「非常にクリアなメッセージ」と評価し、今後も為替の話を財務相と自のレベルで継続する方針を示した。市場は介入警戒感が強まる一方、米国の金利動向や原油価格の影響で円高・円安の動きが交錯している。
日米の金融政策の強弱の違いが円安圧力の背景とみられ、日銀の利上げペースとFRBの利上げ見通しが相場を左右するとの見方が広がった。今後は米国の雇用統計やPCEデフレーターなどの指標、イラン情勢の進展、原油価格の動向が円相場に影響を及ぼす可能性がある。
日本側では高市政権が円安容認方針転換を示したとの報道もあるが、財政政策の枠組みと財政の健全性に対する懸念は残る。今後の発言や指標次第で為替の方向感が再び動く可能性がある。