日経平均株価のRSIが上向きに反転する局面が、調整一巡のサインとして見られている。一方、米国のAI企業債務懸念や原油高などが市場の乱高下を招いており、短期的な動向には注意が必要だ。
今週の米国市場ではダウが続落し終値は5万1966.03ドルとなった。一方ナスダック総合株価指数は290.85ポイント高の2万6430.89と反発したが、SOX指数は179.05ポイント高の1万1316.34と半導体株の動きを牽引した。
AIデータセンター向けのネオクラウド企業「コアウィーブ」の社債価格と株価の急落がSOX指数の下落を加速させ、同社の資金調達コスト懸念が市場で重荷となった。
コアウィーブの8〜14日にかけた値動きでは社債利回りが一時15.06%まで上昇し、株価は12日続落の翌日に回復局面をみせたが依然として不安定だった。英国のバークレイズは資金調達コストの上昇を指摘しており、短期的な株価下落の可能性を示唆している。
原油市場では中東リスクの高まりと需給不安が継続。ナフサにかけてWTIの11月物は103.66ドルで取引を終え、原油高が米国のインフレ継続を招くとの見方が広がっている。
日本市場では日経平均株価のRSIが現状18.67%と低位だが、RSIの上向き反転を調整一巡のきっかけとして捉える見方が多い。日経の終値は6万4075.42円で、5日移動平均線を上回る局面が依然として限定的なため、上値の重い展開が続くとの見方がある。