本日ロンドン市場でユーロの動きと仏国債の反応を見極める展開。フィ Fitchが仏格付け見通しをネガティブへ引き下げ、欧州財政リスクの再評価が進む。
フィッチはフランスの長期格付けをA+で据え置く一方、見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げた。要因として赤字削減の遅れと、7-9月期の実質GDPが前期比0.1%減となったこと、利払い負担の増加、議会の分断を挙げている。政府債務のGDP比は今後も拡大が見込まれるとしている。
本日のユーロ/ドルの反応は現時点で限定的にとどまっている。仏10年債の利回りは10月22日に5.14%超の水準をつけたが、先週は5%を下回る水準で推移。格下げが材料の全てを変えるわけではなく、見通し変更のみで悪材料はある程度織り込まれたとの見方がある。ただし欧州勢の参入後に売りが再強になる可能性があり、独仏の利回り格差が再拡大すればユーロの下押し材料になり得る。
広域ではフランスの抗議波は留まらず、31日に全国で約32万人がデモに参加し、約770人以上が拘束された。ドイツでも若者を中心とする抗議が警察との衝突に発展。教育や住宅への投資を訴える動きだが、域内の消費者心理を冷やす可能性がある。
英国では5日に英中銀の政策金利発表を控え、動きは抑制的。市場では金利を3.75%から4.00%へ引き上げるとの観測が優勢。9月の英CPIは前年比3.5%でBOEの予想を上回っており、投票の割れ方と今後の方針が焦点となる。