日本郵船の株価は、キャッシュフローに対して過大評価されている可能性があるとする分析だ。DCFで算出した理論株価は現在値を大幅に下回るとされる。過去5年間の急激な株価上昇や将来のキャッシュ創出予測を踏まえ、現状の株価がどの程度妥当かに焦点が当たる。
日本郵船は過去5年間で株価が約363.4%上昇しており、現在の株価7,358円と比較して、将来のキャッシュ創出がどの程度株価に織り込まれているかが問われている。直近12ヶ月のフリーキャッシュフローは約2,017億円とされ、今後10年間は比較的堅調な成長が想定されている。これらの前提のもと、将来のキャッシュを現在価値に割り引いて評価すると、現在の市場価格を下回る推定値となるという。
また、DCFを用いた推定では、日本郵船の潜在的な価値が現在の株価を大きく下回る可能性が指摘され、割引キャッシュフローの前提が現在の株価をどの程度説明するかが問題とされている。今後のキャッシュ創出が維持・成長するかどうかは、同社の安定したバランスシートと事業再投資の必要性と結びつく重要な要因とされる。
株価評価の論点として、ナラティブには強気と弱気の見方が併存している。強気の見方では成長機会の拡大が株価の割安感を支えるとされ、弱気の見方では脱炭素化や規制コストの増大により設備投資が重くなるとの見通しが挙げられている。
総じて、株価とキャッシュフローの整合性を巡る議論は、今後の企業価値評価を左右する可能性がある。