熊本県長洲町でアサリの陸上飼育の実証試験を開始。餌料供給を低コスト化する技術の検証を進め、資源保全と水産業振興に寄与することを目指す。
株式会社大林組は熊本県玉名郡長洲町において、アサリの陸上飼育における餌料供給の低コスト化を目的とした実証試験を開始した。実証は長洲町をはじめ、熊本北部漁業協同組合、西日本工業大学、味の素九州事業所と締結した包括的な事業連携協定の取り組みの一環として実施される。
背景では、夏季の高水温や豪雨による淡水流入で二枚貝の漁獲量が減少傾向にあり、陸上飼育で水温・水質・給餌を管理することで資源回復を早める狙いがある。一方、餌料費の高さが課題だったため、低コスト化の技術開発が進められてきた。
実証内容として、外部環境での大型設備を用いケイ藻を培養・供給しアサリを飼育する仕組みを構築。副産物由来の栄養資源を活用する栄養材と、米ぬかなどの代替餌料を組み合わせて餌料費の低減を目指す。
今後は給餌方法や水質管理の最適化を検証し、地域資源の副産物活用ノウハウを蓄積。資源保全と水産業振興を両立する「おさかな牧場」構想を具現化するため、自治体や漁業者などと連携を深める。