三井倉庫ホールディングスの韓国現地法人が釜山新港自由貿易地域にある第二倉庫を完成させ、10月から稼働を開始した。定温空調設備とクリーンルームを備え、医療機器や医薬品などヘルスケア貨物の保管・流通加工にも対応する。
三井倉庫は韓国現地法人の Mitsui-Soko(Korea)が、釜山新港の自由貿易地域内に建設していた「釜山新港第二倉庫」を完成させ、10月から稼働を開始した。5階建てで延床面積は9000坪、定温空調設備とクリーンルームを備え、医療機器や医薬品など品質管理が求められる貨物の保管・流通加工に対応する。
同社は2014年、釜山新港の自由貿易地域に第一倉庫を開設し、非居住者名義での貨物保管や流通加工、三国間輸送などを手がけてきた。近年は食品原料や化学品に加え、医療機器・医薬品などヘルスケア関連貨物で高度な保管・加工需要が増えていることから、24年11月に第二倉庫の建設を決めた。
新倉庫は定温環境やクリーンルームを活用し、高付加価値貨物の保管だけでなく流通加工にも対応する。既存の第一倉庫と一体運営することで、危険物を含む幅広い貨物を扱い、顧客ごとの物流条件に応じた運用を想定する。
立地する自由貿易地域では、輸出入貨物に関税を課さない制度を活用できるほか、海外企業が韓国法人を設けずに非居住者名義で貨物を保管することも可能となる。こうした制度と釜山新港の国際航路網を組み合わせ、韓国国内向けだけでなく、第三国への再輸出や三国間物流の中継拠点としての利用を見込む。