ジャクソンホール会合を前に、FRBの利上げ見通しと日銀の金融政策の方向性が市場の焦点となる。円高が進む局面で日米の金利差の動向が企業業績見通しへ影響する可能性があるため、注目の日本株動向を整理する。
世界の中央銀行関係者が集まるジャクソンホール会合を前に、7月のFOMCで金利を3.50%から3.75%のレンジに据え置いた一方、決定には反対票があり追加利上げの見通しは変動している。さらに8月の雇用統計は非農業部門の就業者数が市場予想を下回り、追加利上げの見通しが後退する要因となった。こうした経緯から、FRBの金融引き締め姿勢の継続性が改めて問われる展開となっている。
日銀は追加利上げの姿勢を維持する方針を示しているが、国内景気動向や賃金・物価動向を注視しつつ金融政策の正常化を進めるとされている。米金利の低下圧力と日本金利の上昇圧力が同時に働けば、日米金利差が縮小し円高の材料になり得るとの見方が示唆されている。
円高局面では輸入企業や国内景気循環株に追い風が生まれ、輸出依存度の高い自動車・機械などの銘柄は逆風になり得る。一方、海外から原材料を調達する企業や金融関連株は金利上昇局面を活用する可能性があるとされ、円高・金利上昇の組み合わせが特定セクターの資金フローを変える可能性が指摘されている。