政府はAI・半導体など成長分野の工場建設を下支えする供給力確保策を短期・中期・長期で講じる方針を示し、国土交通・経済産業・厚生労働の三省を主体とするタスクフォースを立ち上げた。発注者・受注者双方の課題整理と人材育成の支援を盛り込んだ政策パッケージを年内に取りまとめる見通しだ。
政府は成長分野の設備投資を支える建設分野の供給力確保を、短期・中長期の観点から講じる方針を示した。三省を中心とするタスクフォースを設置し、発注者側と受注者側の課題認識と対応方針を固めた。半導体工場などの発注者からは供給力不足によるコスト増・工期長期化が投資のボトルネックになっているとの指摘がある。
まず個別プロジェクトの実態把握を踏まえ、必要な人材を確保する仕組みを早急に整備する。リスキリング支援や教育訓練給付金の対象拡充、建設業退職金共済の見直し、DX推進、変形労働時間制の活用などを盛り込んだ政策パッケージを年内にまとめる。
半導体やデータセンターなどの産業分野からは供給力不足の懸念が強く、電気・空調のサブコンや設計・施工管理を担う技術者の不足が最大のボトルネックとの認識がある。国交省は元請ゼネコンの認識を踏まえ、手戻り防止の前倒しやプレハブ・オフサイト加工の推進も強調した。
足元で必要な人材を集める具体策として、個別相談体制の構築と業界横断的な人材勧誘、他分野の人材融通、外国人技術者活用手続きの緩和などを想定。需給のミスマッチを地域間で埋める施策も視野に入れる。