2026年4月にトヨタ自動車の社長・CEOに就任した近健太氏が、都市対抗野球大会の応援広告で自分の自己紹介として「お金が大好き」と語った。経理畑出身の新社長が、堅い経歴と軽い言い回しを組み合わせた表現で注目を集めた出来事の背景と意味を伝える。
2026年4月にトヨタ自動車の社長・CEOに就任した近健太氏は、長年財務・経理の業務を担い、CFOとしての経験を積んできた経歴の持ち主である。豊田章男氏の秘書を務めた期間もあり、後任としての実務経験と信頼を築いてきた。
同大会の応援広告には「お金が大好き」というキャラ設定が登場し、近氏は自らの経歴を踏まえつつこの表現を用いて自己紹介を行った。数字を重視する姿勢を「お金が大好き」という言い回しに置き換え、読者の目を引く工夫を見せた。
本件の特徴は、このキャラ設定が応援広告のために突然生まれたわけではなく、長年の経歴と自己演出の一部として存在していたという点である。音の変換や括弧書きの使い方が、公式見解というより本人の人となりの演出として機能している。
この出来事は、経営トップの「人格」を数字のイメージと結びつける表現がどう読まれるかを考える材料になる一方、企業の公式コメントと個人の言動の境界を曖昧にする面も指摘されている。