米IT大手マイクロソフトが、中国政府と関係があるとみられるハッカー集団がAIを悪用し、世界の数百組織を標的にサイバー攻撃を行っていたと公表した。攻撃は偵察から不正ログイン、データ持ち出しまでほとんど人手を介さず進み、日本企業も被害を受けた可能性があるとされる。
マイクロソフトは、中国政府との関係があるとされるハッカー集団「Storm-0940」がAIを悪用し、世界各地の数百の組織を標的にサイバー攻撃を行っていたと公表した。攻撃は迅速で、標的選定から管理者権限の奪取まで3時間程度ですすむケースもあったと指摘され、AIの活用が攻撃のスピードと規模を大幅に高めたとされる。
悪用されたAIは日本企業を含む大規模なサイバー攻撃にも使われていたとみられ、AIは防御にも活用される一方、現状では攻撃側が有利で特効薬は乏しいとされる。Storm-0940は2021年から活動を続け、データ窃取を目的としている。
遅くとも9月ごろからArteXと呼ばれるAIの侵入テスト用基盤ソフトを悪用し、偵察から不正ログイン、データ持ち出しまでを人手を介さずに進めたとみられるとの見方が示され、被害範囲の拡大を警戒する声が出ている。