戸田工業は事業再編の真っ只中にあり、Vision2026で事業を再構成。2025年3月期は赤字決算となった一方、2026年3月期には黒字転換を目指す方針を示している。
戸田工業は中期経営計画Vision2026を掲げ、事業を磁石材料・誘電体材料・軟磁性材料・電池材料の4区分へ再編する方針を示している。電子素材を成長ドライバーと位置づけ、収益性の高い領域へ資源を重点配分する戦略をとっている。現状は事業再編の過渡期であり、将来の成長を支える土台づくりを進めている。出荷構成では電子素材の比重が高まる見通しだ。
2025年3月期は赤字となった一方、電子素材セグメントの好調と合理化で全体の動向は改善方向へ。特に磁石材料・誘電体材料の需要拡大が売上を押し上げ、次期にはTAM関連の損失が減少し利益の回復が見込まれている。TAMの解散・清算や損失計上の影響があったものの、黒字転換の期待が市場の注目点となっている。
強みとしてAI・EV化の拡大に伴う磁石材料・誘電体材料の需要増加が挙げられ、データセンター投資の拡大も追い風となる見込み。環境配慮素材の開発も進み、排出抑制やエネルギー効率向上に寄与する技術を幅広く展開している。こうした成長領域への資源集中が中長期の業績回復を支えると見られる。