レゾナック・ホールディングスの染宮秀樹CFOが、金利上昇下でも攻めの投資を続ける財務戦略と石油化学事業分離の狙い、そしてJSR買収の可能性について語った再配信記事。財務基盤の大幅改善と今後の投資方針が焦点となる。
レゾナック・ホールディングスの染宮秀樹CFOは、旧日立化成の買収後に膨らんだ約1兆1000億円の負債を5年間で約5000億円減らし、ネット有利子負債を約6000億円にまで圧縮したと説明した。金利上昇を前提に、負債の固定金利化を進め財務を守りつつ、投資を止めない方針を示した。
財務の評価指標としてROICを意識し、財務の見方を変えたことを語る。以前はネットDEレシオを重視していたが、いまはネット有利子負債/EBITDAの倍率を重視し、2026年末には2倍を割る見込みと述べた。買収直後の倍率は約15倍だった。
石油化学事業の分離をパーシャルスピンオフとして検討中で、上場を見据えるクラサスケミカルが現実的になりつつあることが市場の見方を変えたと指摘した。外国人株主比率は5年前の約20%から約40%、今年6月には56%に達し、半導体材料分野の成長に対する評価が高まっている。
市場の評価差について、レゾナックのEV/EBITDA倍率は直近で13~14倍に上昇しているが、米国企業との格差は依然として大きいと認識。クラサスケミカルの分離後の企業価値合計が分離前を上回ることを成功とみなし、JSR買収の可能性を含む今後の投資戦略やM&Aを直撃取材している。