王子ホールディングス傘下の王子薬用植物研究所が北海道で甘草の大規模栽培を進め、国産化と安定供給を目指す。安平町での今期収穫が行われ、3年かけてきた栽培を短縮する取り組みも進む。
薬用植物の甘草は漢方薬に広く使われ、国内で販売される漢方薬の約7割に含まれるとされる。保湿や味の調整などの用途もあり、化粧品や食品にも利用される見込みがある。
王子HDグループの王子薬用植物研究所は、北海道名寄市での栽培開始を2014年に遡り、トレーサビリティの実現を目指して安定供給を模索してきた。2010年代後半以降、肥料や機械の改良を経て徐々に収穫体制を強化。
今年は安平町の社有地で栽培を開始し、今月20日に収穫作業が行われた。農地約7000平方メートル分の収穫規模で、今後は現行の3年工程を2年へ短縮できるよう改善を進める。
今後は国内産の安定供給と品質確保をさらに進め、化粧品メーカーなどとの取引拡大を目指す。