王子ホールディングス傘下の王子薬用植物研究所が安平町の社有地6haで甘草の収穫を開始。名寄市の畑10haでの栽培も進め、加工は名寄拠点で行い、ブランド「王子甘草」として幅広い用途に展開を目指す。
王子薬用植物研究所は安平町を含む道内の畑で薬用植物の甘草の栽培を進め、20日から安平町の社有地約6haで収穫作業を開始した。収穫は23日ごろまで続く見込みで、江別分室へ持ち込んで乾燥させ、名寄市の施設で製品化する計画。
甘草は漢方薬で使われる重要な薬用植物で、咳止めや炎症抑制の効果があるほか、化粧品や飲料にも活用される。国内の消費分の大半は輸入に依存しており、資源の枯渇や国際情勢の変化によって安定供給への懸念が高まっている。
王子ホールディングスは国内で18.8万ヘクタールの森林を所有し、森作りのノウハウを活かして2013年ごろから研究部門で栽培を進め、2017年に大規模栽培の実証を始め、2021年に王子薬用植物研究所を設立。生薬・化粧品・食品向けの商品化に成功している。
同社は安平町での収穫作業を23日ごろまで継続させ、需要が高まる場合には農業者への栽培委託も検討している。