国策として10.5兆円規模の「フィジカルAI」推進で、現実世界を動かす“目”や“関節”を提供する4銘柄の名前が挙げられた。ファナックや安川電機以外の企業に注目が集まっている。
フィジカルAIは政府が成長戦略の中で重要技術と位置づけ、2030年代以降の普及とともに2040年度までの市場拡大を目指すとされる。投資家のテーマとして日本株にも波及しており、AIを現実世界で動かす技術が注目されている。
「目」の役割を提供するのがキーエンスで、工場自動化向けセンサーや画像処理、測定器といった製品群を通じて現実世界の情報を読み取る。カメラやセンサーで物体の有無や距離、位置を検知し、AIと制御装置が判断して作業を動かす基盤になる。
「関節」の役割を担うのはナブテスコで、RV減速機と呼ばれる高剛性の精密減速機を強みとする。大型ロボットの肩や腕など力強い動作を支える一方で、ハーモニック・ドライブ・システムズと役割分担が異なる点が特徴として挙げられる。
「骨格」の役割を提供するのはTHKで、LMガイドを中心とした直線運動機械部品を展開。機械の動きを高精度で支える骨格的部品として、工作機械やロボット、半導体製造装置などに幅広く採用されている。
「職場」を提供する企業としてDMG森精機が挙げられ、世界トップクラスの工作機械メーカーとして自動化とスマートファクトリーの実現を推進する。高精度加工機を核に、AIやロボットと連携した生産現場の自動化を支える。