財務省が公表した2026年上半期の国際収支速報によれば、経常収支は黒字17兆4292億円となり、上半期として過去最大の黒字幅を記録した。背景には半導体を含む電子部品の輸出増がある。
2026年上半期の経常収支は黒字17兆4292億円で、前年同期比22.5%の増加となり、上半期として過去最大の黒字幅となった。海外とのモノ・サービスの取引や投資収益の状況を示す経常収支が大きく改善した。
モノの取引を示す貿易収支は7421億円の黒字となり、前年同期の赤字1兆4636億円から転換した。半導体のほか自動車の輸出も伸び、黒字転換に寄与した。第一次所得収支は20491億円の黒字で、米国の利下げの影響で支払利息が減少したことが寄与した。サービス収支は赤字で、旅行収支の黒字幅が縮小したことが響いた。したがって全体の黒字を支えたのは主に貿易と第一次所得収支の改善である。
6月の経常収支は923億円の赤字となり、赤字は17カ月ぶり。赤字の要因として、原油の輸入額拡大に伴う貿易収支の赤字拡大と、日本企業による海外株主への配当金支払いの集中が挙げられた。