キオクシアHDがAI需要の高まりを背景に、岩手・北上と三重の工場を含む6年で5兆円規模の投資を正式に表明した。政府支援を前提に進め、2029年の稼働開始と30年の出荷を目指す。
キオクシアホールディングスは、北上工場(岩手県北上市)と四日市工場(三重県四日市)を中心とする半導体工場や技術開発に、6年で計5兆円規模を投資すると発表した。AI向け需要の強さに対応するための投資計画として位置づけられている。
北上工場には約1兆8000億円を投じ、3棟目となる新棟の建設を含めた能力増強を図る。2029年の稼働開始と30年の出荷を目指しているとしている。
投資は日本政府の後押しを前提としており、計画に対して総額の約3分の1程度の支援を期待するとの見解を、同日記者団に明らかにした。太田裕雄社長とサンディスクのデービッド・ゲックラーCEOが首相を訪問のうえ明らかにした。
今期の設備投資計画は前期比約60%増の約4500億円で、3年間の平均でも約4700億円にとどまる見込みだという。AI需要を背景に長期記憶用途のNAND型メモリ需要が高まるとの見通しがある一方、景気リスクへの慎重姿勢も続く。
市場の反応としては、北上工場の能力増強報道を受け株価が一時的に反応したとの報告がある。企業の株式時価総額は過去に60兆円を超えた時期があり、AIブームを追い風に大きく推移していた画面もある。