キオクシアが岩手県の既存拠点内に第三工場を新設し、サンディスクと協力してAIストレージ需要の拡大に対応する。株価は一時6.9%上昇した。
日本のストレージ半導体大手キオクシアホールディングスは、岩手県の既存製造拠点内に第三の半導体工場を新設すると発表した。製造パートナーのサンディスクと共同でNANDフラッシュメモリの生産能力を拡大し、AIが牽引するストレージ需要に対応するという。
新工場は高密度NANDの生産を担当する最新世代の3Dフラッシュメモリチップを生産する計画で、キオクシアとサンディスクは臨時に高市早苗首相を表敬訪問して拡張計画を発表した。市場では世界的な需給不均衡とAI推論ワークロードによる需要増が背景にあると整理されている。
岩手の新設工場はデータセンター向けの高密度NANDチップ専用の生産に特化する一方、三重県四日市の工場はコンシューマー向けチップの生産を継続することで分業体制を強化する。BiCS10の出荷も進んでおり、岩手のFab2で1Tb TLC仕様の製品が供給される見込み。
市場調査ではYMTCの世界シェア拡大が指摘され、AIストレージ需要の長期性と長期契約の有無が投資の行方を左右すると見られる。政府補助金の申請方針も示され、国内半導体産業の再興を背景に投資コスト低減を狙う動きが続く。