キッツは2026年12月期第2四半期決算で通期計画を上方修正。半導体装置向け売上を385億円へ拡大し、V TEC買収で真空バルブ事業の世界2位ポジションを確立した。
キッツは8月7日に発表した2026年12月期第2四半期決算で、売上高982億3,200万円、前年同期比13.7%増、営業利益81億4,300万円(前年同期比2.6%増)と増収増益を達成した。半導体装置向けの寄与が大きく、V TEC社を連結子会社化したことでグローバル市場でのポジションが大きく変化したとの説明があった。
中間期の業績は総じて増収増益ながら、利益率は低下。特にバルブ事業のコスト上昇と販管費の増加があり、営業利益は前年同期比4.9%減となった。バルブ事業の増収70億円のうち為替影響は約20億円であり、為替はわずかなマイナスにとどまるとの認識を示した。
半導体ビジネスユニットは上期売上170億円、営業利益26億円、営業利益率15%と高収益性を示し、全体の利益率8.3%の中で突出した。コア市場は堅調で、グロース市場は大幅に拡大している。半導体装置向けは前年同期比27.0%増の140億円となり、建築設備に次ぐ第2の市場となっている。
通期計画は売上高2,100億円、営業利益180億円へ上方修正。このうち半導体装置向けは従来比120億円上方修正して385億円とし、下期の寄与を大きく見込む。一方、石油化学向けは20億円引き下げ、その他の市場も慎重に見直した。V TEC買収によりのれん増加や有利子負債の増加、自己資本比率の低下が生じたが、財務健全性の目標60%を維持する方針を示した。
備考:配当は年間62円へ引き上げ、期末配分の増額を含む。熊本地震対応としてアクアレスキューを派遣するなど、社会貢献関連の動きもあった。