太陽誘電が2027年3月期第1四半期決算で通期営業利益予想を450億円へ大幅上方修正。AIサーバー向けMLCCの大容量化と員数増が想定以上に進んだことが背景で、物流停滞による機会損失も明らかになった。
太陽誘電は2027年3月期第1四半期決算を公表し、売上高は938億97百万円、営業利益は48億18百万円となり、前年同期比で売上高10.7%、営業利益53.3%の増収増益を達成した。期中の為替影響は円安寄与で、売上高と営業利益の押し上げ要因となった。
製品別ではコンデンサが2桁成長を記録し、AIサーバーを含む幅広い用途で需要が拡大。受注高は前四半期比で顕著に伸び、BBレシオは1.72と高水準を維持した。福田CFOはAI需要の強さと在庫水準の引き上げが受注急増の背景と分析した。
会社は通期予想を大幅に引き上げ、営業利益を150億円上積みして450億円(前期比125%増)、売上高は4,240億円へ修正した。AIサーバー向けMLCCの大容量化と員数増が想定以上であることに加え、情報機器向けの受注も高水準で推移していることが主因としている。
マレーシアの新工場建設について前倒し着工を決定し、設備投資も420億円へ増額。期初計画に対する需要の急拡大を踏まえた戦略的投資であり、中長期の成長を見据えた判断と説明された。一方、第2四半期以降の為替動向次第で影響が顕在化する可能性も指摘された。