米ドル/円の年間値幅は2022年以降大きく拡大しており、年内の円高は143円前後、円安は172円前後まで動く可能性があるとの見通しが示されている。
2022年以降、米ドル/円の年間最大値幅は19円から38円へ拡大する傾向が続いているとされる。現時点では2026年のレンジが152円から163円とされており、年間値幅が20円超へ拡大する局面が維持されるなら、円高方向へ143円、円安方向へ172円までの動きが想定されるという計算になる。
ボラティリティの急上昇の主因として金利差の拡大が挙げられるが、米ドル/円の金利差は2022年前半の水準まで縮小している点に疑問符もある。2020年・2021年には年間最大値幅は11~13円程度だった。
過去1年余りの日米金利差縮小の影響と、日本の財政規律への懸念が円相場の動向を左右する可能性がある。消費税減税を巡る動向が、円高/円安の行方に影響を及ぼすとの見方が示されている。
レポートではベッセント米財務長官の発言を踏まえ、秋の臨時国会における消費税減税の動向が財政規律維持の観点から円相場の鍵になるとの指摘がある。