AI時代の暗号資産セキュリティとして、日本企業の情報漏えい事例を踏まえ、資産を守る基本を整理する。自己管理型ウォレットの鍵管理や日常的な確認といった実践的対策が中心となる。
AI時代の暗号資産をめぐるリスクとして、まず個人情報の流出と、それを利用した詐欺の拡大が挙げられる。日本企業での情報漏えい事案が相次ぐ中、利用者は偽メールや偽サイト、アカウント乗っ取りなど複数の入口に注意する必要がある。
暗号資産の保管方法として、取引所預けは事業者に資産管理を委ね、自己管理型ウォレットでは秘密鍵を利用者が管理する点が重要だ。復元フレーズの取り扱いと、秘密鍵を第三者へ渡さないこと、送金の取り消しが難しい点など、基本の理解が求められる。
被害の規模としては、CertiKの報告によると暗号資産・ブロックチェーン関連のセキュリティ事件は344件、総損失は13億ドルを超えた。六つの主なリスクとして、偽サイト・なりすまし、アカウント・鍵の侵害、承認権限の過大付与、運営者の侵害、DeFiの設計リスク、個人情報の悪用が挙げられる。
初心者が取るべき実践としては、入口の確認、アカウントの多要素認証化、秘密鍵と復元フレーズの厳重保護、送金内容の事前確認、資産の用途分離、公開情報の制限が挙げられる。日常の習慣として、画面上の権限表示や承認履歴の見直しが重要である。
今後の動向としては、ブロックチェーン推進協会が最新のセキュリティ動向を学ぶセミナーを開催予定で、CertiKの知見を共有する試みが続く。