AIブームは日本経済全体へ一様には波及せず、株価指数の動きを見ると特定の業種・企業へ偏っている実像が浮かぶ。日経平均とTOPIXなど三つの指標で上昇の度合いに大きな差が出ている。
AIブームが日本市場にどの程度波及しているかを、日経平均、TOPIX、スタンダード市場指数・グロース市場指数の上半期の動きから比較して検証している。日経平均は上昇よりも軟調な動きを見せる中、AI・半導体関連銘柄の株価上昇が全体の上昇を促す局面があった。
日経平均株価は前日比約2100円安で終え、6万5362円42銭という水準となった一方、TOPIXは日本株市場の幅広い動向を示す指標として、AI関連の影響だけでなく全体の動向にも影響を受けているとされる。
今年上半期のTOPIXの上昇率は約12%だったのに対し、同じ計算方法のスタンダード市場指数とグロース市場指数の上昇率は5~6%程度にとどまっていることが指摘されている。これにより、AIブームが日本市場全体を一様に活性化しているわけではないことが読み取れる。
結論として、現在のAIブームは米国市場の動きと連動する場面はあるものの、日本における実像は特定の業種・企業の株価に強く表れている現象であり、全体的な市場活性化というより偏在の様相が強いと分析されている。