米中の宇宙競争が激化する中、日本は宇宙を戦域として捉え安保3文書の改定を含む宇宙戦略の再検討を進めている。宇宙空間を結ぶ衛星通信網と地上部隊の連携が、精密攻撃を支える基盤となっているとの指摘もある。
新しい戦い方の流れの中で、宇宙空間が戦闘領域として拡大している。人工衛星を含む宇宙システムは地上の敵の位置や動きを把握し、衛星通信網で自軍と前線部隊を結ぶ役割を強化している。
ウクライナ戦争を契機に、スターリンクを活用した宇宙通信の重要性が注目される。政府機関や軍の通信が維持され、前線の指揮統制と部隊間連携を支える動きが見られるとの指摘がある。
米中央軍のクーパー司令官は、3月のブリーフィングで宇宙軍がイラン軍事作戦でGPS利用妨害などを行いつつ、米側には警戒情報と安定的な通信を提供する重要な役割を担うと説明した。片岡氏は宇宙の優位性が戦力の優位性に直結しつつあると指摘している。
中国の宇宙能力は西側優位の現状を崩しつつあり、米国を中心とする同盟諸国が優勢である一方、中国が追い上げを強めているとの見解が示されている。