大林組はPC橋梁の柱頭部施工を効率化する新工法「クラッベワーゲン工法」を開発した。大型ブラケットを使わず、移動作業車を用いた三段階構築で工程短縮と省人化を実現し、安全性の向上も見込まれる。
株式会社大林組は、PC橋梁工事の柱頭部施工を大幅に効率化する新工法「クラッベワーゲン工法」を開発したと発表した。従来の大型ブラケットを不要とし、軽微な改良を施した移動作業車を利用して柱頭部を構築することで、足場支保工の組み立て解体の手間を削減する。これにより作業の安全性向上にも寄与するという。
新工法は柱頭部を3段階に分けて構築する。幅が狭い柱頭部にも移動作業車を設置できるよう主部材の配置を工夫し、干渉を避けて2基の移動作業車を使用する。柱頭部完成後は従来位置へ戻すスライド機構を追加し、短時間での復元を可能にした。
工法の効果として、従来比で約30%の工程短縮・省人化を実現するほか、高所作業の削減に伴う安全性向上が見込まれる。具体的には、従来は140日かかっていた施工期間を約100日に短縮する工程比較が示されている。
導入性の面では、既存設備を活用した改良で、受注後の適用が容易になるよう工夫されている。主部材の位置を戻すための追加部材とスライド機構を設け、柱頭部構築後の従来工程へ短時間で移行できる。今後はPC橋梁工事全般への適用と関連技術の開発を推進する。