小田原エンジニアリングがIRインタビューで事業概要と成長戦略を明かした。巻線機と送風機関連の2事業を核に、長岡工場の増設計画や標準化推進など成長の方向性を説明している。
株式会社小田原エンジニアリングは、創業から継承してきた「開拓の精神で顧客に奉仕する」をモットーに、モーター巻線設備の開発・設計・製造・販売を主力事業とし、巻線機セグメントと送風機・住設関連セグメントの2部門で展開している。巻線機は小型設備から大規模ラインまでオーダーメイドで提供し、車載用発電機・駆動モーター用巻線設備の案件規模は数十億円単位に及ぶケースもある。送風機関連はローヤル電機の買収を通じて拡大している。
沿革では1950年代から自動機・省力化機械の開発を手掛け、1979年には巻線ラインの全自動化で業界内の地位を確立。1997年にはHEV向け発電機・駆動モーターの巻線設備を納入し、現在は欧州・中国にも現地法人を設立して世界市場に対応している。ドイツ・ミュンヘン(2017年)と中国広東省(2023年)への現地法人設立を通じてグローバル展開を強化している。
成長戦略として市場環境の変化に適応することを重視。家電市場の中国化や自動車の電動化・自動運転化に伴うモーター設備投資の増加を見据え、標準化製品の開発と受注生産に加え、協力体制を活用した内製化と外部連携の最適化を図る。長岡工場の生産能力増強が投資戦略の柱で、2025年夏頃の竣工を予定している。
投資家向けには配当性向の公開を今期から開始し、収益性と株主還元の透明性を高める方針を示した。新市場開拓と技術革新を推進するとともに、顧客の機密情報を守る強固な信頼関係を最大の強みとして挙げ、長期的な視点での成長を訴えている。