ネクセラファーマが米大手アッヴィと新たなライセンス契約を発表。一時金は1億ドルだが、将来的にはマイルストンと売上ロイヤリティを含む多層的な収益が見込まれる。相手先はアッヴィ、リリー、ニューロクラインの三巨頭で、今後の資金流れが焦点となる。
2026年11月4日の取引終了後、ネクセラファーマはアッヴィとの新しいライセンス契約を公表した。対象薬は炎症性腸疾患向けの飲み薬候補「NXE0033744」で、世界権利を提供する代わりに一時金1億ドルと、開発・販売の進捗に応じた最大13億7,000万ドルのマイルストン、並びに売上に連動するロイヤリティを受け取る内容となる。翌日株価は大幅に上昇した。
ネクセラファーマは旧社名をそーせいグループとして、日本を中心にGPCRを狙う創薬技術を用いて薬の種を生み出し、世界の大手製薬には権利を渡して対価を得る一方、日本とアジアでは自ら薬を販売する二刀流の企業である。
一方で今後の収益は治験の成否や提携先の経営判断に左右されるリスクがある。過去にはファイザーやベーリンガーインゲルハイムが候補の開発・導入を見送ったことがあるほか、今期の業績見通しは今回の一時金に依拠しているとの見方もある。
「未来のお金」として契約から発生する対価は、一時金だけでなくマイルストンとロイヤリティによって構成される。契約相手はアッヴィ、リリー、ニューロクラインの三社で、それぞれの契約から得られる収益の性質や時期は異なる。