世界のAIインフラ投資が急増する中、日本企業のAI推進は依然としてPoC段階にとどまり、本番移行には時間を要している。データ主権とエコシステム連携が競争力の鍵とされ、国内の動向と課題が併記されている。
世界のAIインフラ投資は過去最高水準の需要を示しており、Dell Technologiesが公表した決算ではAIサーバーの受注額が四半期ベースで史上最高を更新し、受注残は約950億ドルに達した。AIサーバーの売上高は前年同期比で100%超の成長を記録し、需要はハイパースケーラーやソブリンAI投資、エンタープライズへと広がっている。
一方、日本市場ではエンタープライズの本番導入がまだ十分に進んでおらず、概念実証(PoC)段階を抜け出せていない企業が多いとの指摘がある。原因としてリスク回避の文化や稟議プロセスの長さ、AIエンジニア不足、データを手放すことへの無自覚なリスクが挙げられている。
投資の出遅れは将来的な格差を拡大するおそれがあるとされ、AIインフラの累積学習効果を考慮すれば、2026年に導入した企業が2027年には本番品質のデータを蓄え、2028年には競合を大きく引き離す知識資産を構築する可能性がある。
記事は、データ主権とエコシステム連携の重要性を強調し、日本企業が本番運用へ移行する際には内製化とパートナーシップの両面での戦略が求められると示唆している。