三菱電機と台湾の鴻海が自動車機器事業の提携検討を正式発表。背景には、日本のサプライヤーの再定義が進み、鴻海のAIやIT活用による新たな参入が強調されている。
三菱電機と鴻海精密工業は自動車機器事業をめぐる提携検討を正式に公表した。記事は両社の協業領域として電動化やソフトウェア・定義の統合、AI活用を挙げ、車載品質の実績を補完する形での協力を想定している。
鴻海はEMSモデルをEV分野へ適用し、スマート製造やAIを活用した事業強化を目指すとされる。完成車の組み立て受託以外の価値創出を模索しており、MIHプラットフォームに日本の高度な電装・制御技術を組み込む意図が示唆されている。
三菱電機は自動車機器事業の分社化や外部資本の導入を検討してきた。鴻海との共同出資を通じて生産を進めつつ、デンソーを中心とするトヨタ系サプライヤーへの対抗を図り、ソフト・データ関連資源の強化を狙う見方がある。
記事は、日本のサプライヤーの再定義が進む中で、ハードの堅牢性だけでなくシステム統合力が競争軸として重視されるようになると指摘している。外資系企業の参入が進むことで、OEMの存在価値や役割にも変化が生じる可能性がある。
今後の展開として、EV化・自動運転・SDVなどを含む提携領域が具体的にどう展開するかが焦点となる。技術力を持つが単独維持が難しい事業部門に対し、外資やファンドによる買収・提携の動きが今後も見られるとの見方が挙げられている。