日銀副総裁がさいたま市で記者会見を開き、物価上昇リスクをこれまで以上に意識する必要があると述べた。9月17-18日の決定会合を含む会合で利上げを検討し続ける方針を示した。
日銀の氷見野良三副総裁は27日、さいたま市での記者会見で、物価が想定を超えて上昇するリスクをこれまで以上に意識する必要があると指摘した。原油高や円安進行、AI需要の増加が物価を押し上げる懸念として挙げられた。
市場は9月会合での利上げ確率が8割を超えると織り込んでいるが、氷見野氏は決定時期を明言しなかった。7月の円安是正のための介入が利上げ観測を高める要因にも触れ、日銀の判断に注目が集まっている。
会見に先立つ講演では現在の金融環境を緩和的としつつ、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する姿勢を強調した。遅れた利上げはインフレの進行を招き、中小企業や住宅ローンの借り手、財政にも影響する可能性があるとの認識を示した。
日銀は6月の会合で政策金利を31年ぶりの高水準となる1.0%程度へ引き上げたが、7月は据え置き。9月会合で追加利上げが決まれば従来より速いペースでの利上げとなる可能性がある。
氷見野氏は利上げ時期やペースについて、経済物価の中心的な見通しの実現性とリスクを点検しながら検討していくと述べるにとどめた。