先週後半の日米の円安牽制発言を受け、スイス円は192円の防衛線を割り込み189円台後半へ急落。介入警戒感の高まりと安全資産需要の動向が交錯し、下落トレンドへと変わった。
先週の動きは、中東情勢の緊張によるフラン買いと円売りの流れが混ざりつつ、スイス円が191円台後半から192円台前半で推移していた。週末にかけて日米当局の円安牽制発言が連続し、市場の空気が一変した。クロス円全般で円買い戻しが進み、スイス円は192円台のサポートを割り込んだ。
週明けには188円台後半まで下落する場面が見られ、介入警戒感が強まったことで戻り売りを誘う展開となった。市場では日米のレッドライン意識と安全資産需要が交錯し、短期的な反発は限定的となっている。
テクニカル面では192円の大台が抵抗化し、移動平均線のデッドクロスから下落トレンドの勢いが意識されている。サポート・レジスタンスは再設定され、189円台後半を超えない限り戻り売りが有利とみられる。今後の想定レンジは概ね187.8円〜190.5円の範囲とされ、介入警戒感が市場の行方を左右する。
総括すると、日米の介入警戒と安全資産需要の動きが重なり、スイス円は192円の防衛線を割って下落を加速させた。今週は戻り売りを中心とした下値トライが中心となり、地政学リスクや市場の発言次第で急変する可能性が残る。