日銀は次回金融政策決定会合で政策金利を1.25%程度へ引き上げる案を軸に議論を進める意向を示した。物価上振れリスクを考慮し、今後の会合での対応を検討する。
日銀の植田和男総裁は次回の金融政策決定会合で、政策金利の引き上げを検討する方針を表明した。軸としては現在の水準から1.25%程度へ引き上げる案が中心になる見通しで、物価の上振れリスクを踏まえつつ政策運営を進める考えを示した。
会見はG20財務相・中央銀行総裁会議後のもので、植田総裁は“次回会合を含め、毎回の会合で議論していきたい”と述べ、今後の議論の継続性を強調した。ベゼント米財務長官の言及もあり、低金利政策からの転換を求める発言が挨拶の中で示された。
長期金利の指標となる新発10年債の利回りは、その背景にある日銀の利上げ観測や財政懸念から一時3%台まで上昇。市場には9月会合での利上げを見込む声が多く、直近の動向としての関心が高まった。
日銀は6月に政策金利を1.0%程度へ引き上げ、7月は据え置いた。植田氏は会見で、必要なら利上げのペースを速める可能性を示し、今後の会合での対応に注目が集まる。