ケイデンス・デザイン・システムズが2026年第3四半期決算で売上高が前年同期比22%増の16.33億ドル、EPSが2.11ドルを達成。通期ガイダンスを21%成長へ引き上げ、受注残は過去最高の82億ドルとなり、Maestro AIの投入でAI駆動型設計ブームの加速を示しました。
ケイデンスは2026年第3四半期に売上高16.33億ドル(前年同期比22%増)、非GAAPベースのEPS2.11ドルを公表し、同社の通期成長見通しを21%成長へ引き上げた。受注残は過去最高の82億ドルに達し、経常収入の伸びは前年の11%から18%へ加速した。全製品群が2桁成長を記録し、中核EDAは20%増、IPは24%増、SDAは30%増となる。
決算説明会でCEOのアニルド・デブガン氏は「受注残は過去最高」と述べ、PalladiumとProtiumのエミュレーションプラットフォームがAI・HPC顧客需要を支えたと説明した。財務面では非GAAP EPS8.40ドルを含む通期の目標を更新し、営業キャッシュフローは約4.24億ドル、現金残高は約14.52億ドル、自己株式取得として約4億ドルを実施した。
Maestroと呼ぶドメイン特化型AIモデル群の投入が最大のトピックとなり、最大30%高い品質と最大5倍のトークン効率を実現すると説明された。ホンダ、MediaTek、ルネサス、サムスン・ファウンドリ、ソシオネクスト、ノキアなどが初期導入企業として名を連ね、エージェント型AIポートフォリオの需要が急速に高まっている。
システム企業の比重が事業の45%に拡大した点も特徴で、ハイパースケーラーや自動車企業、金融機関のチップ設計参入が進むとの見方が示された。通期ガイダンスの上方修正に伴い、四半期末の受注残は82億ドルを維持し、四半期の決算説明会後の見通しとして第4四半期の売上高は約16.95億〜17.25億ドル、非GAAP EPSは2.19〜2.25ドルを見込んでいる。