今週前半はドル買い圧力が継続し、ドル円は158円台へ上昇。東京市場での介入警戒感が高まる一方、米金利差と米FOMCのタカ派姿勢が背景として挙げられる。
今週前半のシルバーウィーク期間中、ドル円は海外市場で158.40近辺まで上昇した後、東京市場開場前には157.80付近まで押し戻される場面があった。ドル円にとって158円台は介入警戒感が高まりやすい水準と受け止められている。
オプション市場では短期ボラティリティが6.71%付近まで低下した後、現在は8.0%付近へと上昇しており、円高方向のヘッジ需要を反映する動きがみられる。1カ月リスクリバーサル(25デルタ)は-2.195と前日と同様に円コール・オーバー優位となっており、円高方向の変動に備える動きが示唆されている。ドル円が200日線(158.47)を上抜けるかどうかが、直近の焦点となっている。
ドル全体には堅調な流れが続いており、ドル指数は101台の高値圏を維持。ユーロドルは1.13台後半、ポンドドルは1.32台前半で推移している。背景には直近の米FOMCでの予想以上のタカ派姿勢が挙げられ、日銀の方針は一枚岩ではなく日米金利差は維持される見込みとなっている。中東情勢の改善期待による原油の急落も、ドル買いの巻き戻しを全面的に後押しするには至っていない。
今後の注目点として、海外市場での経済指標発表予定にはスイス・スウェーデン・ノルウェーの中銀政策金利、ドイツIfo景況感指数、香港貿易収支、カナダ小売売上高、米経常収支、米新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数、メキシコ中銀政策金利などが挙げられている。発言・イベントとしては、シュレーゲル・スイス中銀総裁の記者会見や複数の英米欧の金融当局者の講演が予定されている。