Trip.comが発表した世界1,700名規模のグローバル調査の要点は、出張と個人旅行を組み合わせるブレジャーの拡大と、日本企業における出張管理の「見えないコスト」の浮上にある。
世界のビジネストラベルデータを用いた調査では、出張とレジャーを組み合わせるブレジャーが拡大し、出張時の金曜日のチェックイン数が前年比26%増、出張直後に個人的予定を追加した予約は30%増、出張後7日以内の個人旅行予約も25%増と、仕事中心の旅から私用を混在させる動きが広がっている。出張後3.4泊の滞在延長が平均的にみられ、同じホテルに滞在を続けるケースも60%に達する。
地域別にはシンガポールが2026年のホテル予約数で世界1位、ソウルは平日宿泊と金曜チェックインが大きく伸び、ロンドンも同様に伸長。東南アジアではベトナムのベンカン州で企業のホテル予約数が前年比341%増と急増する等、海外展開の進展とともに滞在期間が長期化する傾向が示された。
日本企業の回答では出張量はほぼ前年と同水準、出張予算は安定傾向とされ、58.8%がTMCとOBTを併用している一方で、出張全体を見渡せる体制は十分とはいえず、80%以上を可視化できる企業は僅か10%にとどまる。管理外予約の最大理由は「希望する航空券・ホテルが見つからない」が54.5%に達した。
契約効果の測定ができない企業は16.0%と全球平均の3倍超という状況が明らかとなり、出張全体の可視化や費用削減施策の評価が課題として挙がっている。データ統制の重要性が高まる中、AI活用には予約だけでなく変更・請求・精算・契約の横断的把握が前提だとの指摘が示された。