日銀の増一行審議委員は、基調物価が大きく2%を超える局面は今見えていないと指摘した。中立金利推計レンジ下限を下回る現状を不自然とし、来週の会合での議論を重ねるべきとの考えを示した。
日銀の増一行審議委員が記者会見で、基調的な物価上昇率について大きく2%を超える状況は現在見えていないと述べ、0.5%の大幅利上げが必要な環境にはないとの見方を示した。
日銀の自然利子率の推計に基づく中立金利のレンジは1.1%から2.5%とされ、現状の政策金利はその下限を下回っていると指摘。中立金利の正確な水準は不明との認識も併せて示された。
中立金利の水準がどこまで正しいのかは分からないとし、政策金利を1.25%に引き上げても緩和的かは今後見て判断するとの発言もあった。9月会合での利上げの是非を明言せず、議論を重ねる姿勢を示した。
市場の反応として国債先物の動きが落ち着きを取り戻す場面があり、一部市場関係者は利上げペースの加速やターミナルレートの引き上げを巡る観測に対して慎重な見方を示した。