今週は米FRBと日銀が利上げを実施しつつ、原油高と供給不安が世界市場に波及。原油価格の上昇と金利の上昇が円安・株式・金の動きに影響を及ぼす現在地を整理します。
今週、米FRBは政策金利を0.25%引き上げ3.75~4.00%としました。翌日には日銀も0.25%の利上げを実施し、金利差の影響が市場に織り込まれる一方、円は一時158円台へと安値を付けました。原油市場は中東の供給不安を背景に100ドル超まで急騰しましたが、週後半には代替輸送の進展と外交動向により反落しました。米10年国債利回りは5%近辺に上昇し、株式市場には高金利の影響が広がりました。
FRBの利上げと原油高が金融政策へ取り込まれた形となり、原油高によるインフレ警戒と高金利環境が長期金利を押し上げる要因として市場に影響を与えました。一方、原油価格の反落後も供給不安のリスクは残り、金利の高止まりが今後の市場展開の鍵となる見通しです。日銀の利上げが織り込み済みであることやFRBの追加利上げ観測が市場に影響を及ぼす局面も見られました。
株式市場は大きく崩れず、ハイテク株を中心に買い戻しが入る場面もありました。資源関連株が相対的に強さを示す一方で、燃料費・原材料費の上昇により他業種には逆風があり、欧州株の動きは米国株に比べて弱含みでした。金は地政学リスクとインフレ懸念の間で動き、金利とドル高の動向と連動して変動しました。全体として、「原油ショックが深刻な景気後退の始まりと見なされているか」はまだ一様ではなく、金利が景気と株価へ与える影響を市場が見極めつつある状況です。