イクヨが車用品販売のムラキにTOBを実施すると発表した。取得額は約14億5900万円で、ムラキは現時点で賛同していない。TOBは1株3000円、最大で48万6300株を取得し、出資比率を17.01%から最大50.13%へ引き上げて連結子会社化を狙う。
イクヨは26日、ムラキに対して株式公開買い付け(TOB)を実施することを公表した。買い付け価格は1株3000円で、取得予定株式数は最大48万6300株を想定している。
TOBを通じてムラキの出資比率を現状の17.01%から最大50.13%へ高め、連結子会社化による経営権の取得を目指す。買い付け総額は約14億5900万円の見通し。
ムラキは現時点でTOBに賛同していない。ムラキの主要事業はカーケア用品の販売で、売上の大半は自動車のガソリンスタンド向けの販売に依存している。イクヨはムラキの販売網を取り込み、EVなど次世代モビリティ事業の拡大を狙う。2026年3月期の連結売上高は78億円と見積もられている。
イクヨは6月に資本提携を提案していたが、ムラキは投資ファンドと連携して株を買い集めようとする動きに対して対抗策を検討していた。今後のTOB開始時期は、前提条件の整備次第で2027年4月下旬をめどに設定される可能性がある。
EV車関連の動きとして、イクヨは8月にEVモーターズ・ジャパンのEVバス事業を買収する発表を行い、10月には中国の開沃新能源汽車集団と戦略提携を発表している。これらは商用EVの蓄電池活用や自動運転技術の取り組みと連動する。