明電舎が2040年までに売上高を2倍にする長期構想を公表。世界的な電力需要の高まりを背景に、電力インフラ機器の販売強化とAI・半導体関連の成長を取り込み、運用・保守を含むソリューション事業の拡大を目指す。
世界規模での電力需要の高まりを背景に、明電舎は2040年までの長期構想として売上高を2倍に拡大する方針を示した。具体的には変圧器や遮断器などの販売を強化するとともに、AIの普及やデータセンター建設活発化に対応して半導体関連事業の成長も見込む。さらに機器販売に留まらず、運用・保守を含むソリューション型事業の育成を進める。
新興国の都市化や先端技術需要の拡大を踏まえ、インドなど新興国・欧米を重点地域と位置づける方針が示された。電力機器需要の拡大に加え、上下水道などのインフラ更新需要も取り込み、設備投資の増加を図る。
財務面では2026年度の売上高を3650億円程度と見込み、2028年度には沼津のマザー工場で変圧器生産能力を従来比1.5倍へ引き上げる設備投資を行うとされた。これにより、長期構想の実現に向けた生産体制と供給能力を強化する。
井上社長は資源の重点配分を強調し、研究開発、人財基盤の強化、データ活用を起点としたビジネスモデル変革を挙げた。電力インフラを中心に、データ処理量の増加と環境負荷低減に対応するソリューション事業の拡大を目指す。