ANAとNCAの3社統合によりANA Nippon Cargoが誕生し、747-8FがNCAへ完全子会社化。JALは国内線貨物機の運航を終了する一方、成田を舞台に両社のネットワーク拡大が進む。
日本の航空貨物市場は大きく変わろうとしており、ANAグループはANA Cargo、NCA、NCA Japanの3社を統合して新ブランドANA Nippon Cargoを設立することにした。統合に伴い747-8FはNCAの完全子会社化となる。NCAは成田を拠点に欧米・アジアを結ぶ大型フレイター輸送を強化する。
2024年度の貨物輸送量(FTK)はANAとNCAを合わせて60.9億FTK、JALの28.0億FTKの約2倍を超える。2025年の比較ではANAとNCAは世界で13位の位置につく見込みだ。
統合の狙いは輸送量の足し算ではなく、営業・予約・貨物スペース管理・通関・陸上輸送までを一体化し、アジア・日本・欧米を結ぶ航空物流プラットフォームへ進化させることにある。一方、JALは貨物機の運航終了後も767貨物機や旅客機の貨物スペースを活用し独自ネットワークを構築できるとみられる。
成田空港がカギを握る。2025年には約209万トンの貨物を取り扱う見込みで、貨物施設の再編・自動化を進める。両社の貨物輸送量を合わせれば世界7位相当の規模となり、成田は日本の製造業と世界を結ぶ戦略的な貨物ハブへと成長する可能性がある。