大阪IRの2030年秋開業が伝えられる中、韓国カジノ業界の経営判断に影響が出始め、日本人客需要の動向と投資判断の変更が進んでいる。
2030年秋頃開業を目指す大阪IR(MGM Osaka)は、開業前の段階から韓国カジノ業界の事業判断に影響を与え始めている。韓国市場を支える日本人客需要の比率が高いことが背景にあり、日本人需要の国内回帰が韓国側の市場戦略にも影響を及ぼすとの分析が示されている。
Paradise Cityの2026年3月期実績では、日本人客がカジノ純売上の約52.4%を占め、外国人専用カジノの成長を支えている一方で大阪IRの参入は、訪韓需要の取り込みと競争力の前倒しの必要性を高めている。大阪IRの強みは、MGMと関西観光圏を組み合わせた統合リゾート構想にある。
大阪IRの計画規模は初期投資約1兆5,130億円、延床面積約78万平方メートル、ホテル3施設約2,500室、年間来訪者約2,000万人、年間売上約5,200億円、ゲーミング売上約4,200億円とされる。韓国側は同規模の投資回収と需要変動を見据え、資本配分と設備投資を再評価している。
金融市場でも大阪IRの影響を取り込み始めており、銀行・証券のリスク評価に大阪IRが影響要因として挙がる。韓国企業は現金を保持しつつ投資を進める一方、日本人需要の動向次第で回収期間が長期化する可能性が指摘されている。政府の融資・免許制度の見直しも併せて議論されている。