ドル円は159円台での推移が続き、材料は豊富ながら市場の動きは鈍い。米利上げ観測の高まりや日米の金融動向を背景に展開が注目される。
ドル円はこのところ159円台から離れられない展開が続いている。材料は豊富だが、為替市場の動きは限定的であり、ドル高・円安の局面が継続して観測されている。
足元の背景には金利面の動きがある。ウォーシュ米FRB議長のタカ派姿勢を受け、9月の米利上げ観測が市場で65%超に高まっている。日銀に対しては円安措置のための利上げ観測が伝えられ、介入の可能性を匂わせる状況が続く。
長期債の利回りは日米ともに上昇傾向で、日本の新発10年国債利回りは3.00%近くまで上昇している。米10年債利回りは4.78%台で推移しており、財政規模の拡大も債券売り圧力の要因となっている。
地政学リスクでは米国とイランの攻撃の応酬が再燃し、NY原油は一時87ドル台まで買われ、現在も高止まりしている。ドル買い圧力は優勢だが、ドル指数は21日線付近へ収れんするなど、急速な動きのピークアウト感もみられる。今後は海外市場の動向と米経済統計の発表結果に注目が集まる。