アイシンが開発する未来技術6選を、750haの北海道テスト場で実走の体感とともに伝える。9in1電動ユニットを中心に、旧車再現やAI制御、ストレスフリーな乗降など多岐にわたる技術が紹介されている。
トヨタ系大手サプライヤーのアイシンが、EVの走行性や車両統合制御、ブレーキ、車体構造まで含む6つの新技術を公開した。北海道豊頃にある750haのテストコースを用いて、実走テストの機会を通じて技術の特性を検証している点が特徴だ。
まずは9in1の電動ユニットを搭載したサクラベースの試作車が紹介され、モーター、ギヤボックス、熱マネジメント、インバーター、アキュムレータなど9機能を一体化し、全体で30kg以上の軽量化を実現していると説明される。バックラッシュを抑制する制御により、アクセルオフ時の回生開始タイムラグを従来比20msまで短縮した点が強調された。
次にレクサスRZベースの車両統合制御について触れ、EVとエンジン車の走り味をデータ化して再現する試みを紹介。旧車のエンジン特性をモーター制御で再現し、RX-7モードなどが試されているが、パワーウェイトレシオの補正など課題も指摘されている。
ブレーキ分野ではアドヴィックスの次世代・フル電動ブレーキシステムを採用したモデルが紹介され、前後独立の電動シリンダーや油圧対向キャリパー、電動キャリパーを組み合わせることで4輪制御の幅が拡大。レスポンス向上が実感できたとの報告がある。
TEKIZAIボデーはギガキャストの欠点を解消する方向性として紹介され、アルミ押し出し材とボルト止めの組み合わせで修理コスト低減を図る構想が説明される。最後にストレスフリーエントリーシステムを取り上げ、AIとスマートキー・デジタルキーの連携により乗降を自動化する仕組みが解説されている。